重慶観光のハイライトといえば、世界自然遺産にも登録されている**「武隆(ウーロン)」。 今回は、VERTEA(ベルトラ)の「1人約5万円」**というラグジュアリーなプライベートプランを利用して、大迫力の「天坑三橋」と「龍水峡地縫」を巡ってきました。
決して安くはない金額ですが、実際に体験してみるとその価値は十分。移動の疲れを最小限に抑え、絶景を堪能できた1日の様子をレポートします。
プランの詳細・予約ページはこちら(ベルトラ公式サイト)
なぜ「専用車+日本語ガイド」を選んだのか?
重慶市内から武隆までは約200km。車で片道2時間ほどかかります。 自力で行く場合は「地下鉄・鉄道・バス」を乗り継ぐ必要がありますが、以下の理由から今回はベルトラの専用車プランを選びました。
- ドア・ツー・ドアの快適さ: ホテルのロビーから出発し、帰りもホテルまで送り届けてくれる。
- 時間の有効活用: 広大な敷地を効率よく回るには、現地の交通事情に明るいガイドが不可欠。
- 言葉の壁を解消: 複雑なチケット購入やシャトルバスの乗り換えも、日本語ガイドがいればストレスフリー。

当日の朝は、宿泊先のホテルのロビーまで中国人の日本語が話せるガイドさんと運転手さんが迎えに来てくれました。 慣れない土地での出発は何かと不安がつきものですが、一歩外に出るだけで専用車が待機してくれているのは、プライベートツアーならではの贅沢です。
重慶の朝の喧騒を窓の外に眺めながら、自分たちだけの空間でリラックスして出発できるのは大きなメリット。これから始まる長距離移動(約3時間)を前に、重慶の複雑な交通網や乗り換えの心配を一切しなくて済むという安心感は、何物にも代えがたいものでした。

武隆までの道のりは片道約2時間と長丁場ですが、車内での時間は全く退屈しませんでした。今回アテンドしてくれたのは、日本語が堪能な現地コーディネーターさん。移動中、窓の外に広がる重慶の街並みを眺めながら、現地の最新事情や歴史についてたくさんお話を伺いました。
重慶といえば「超高層ビルが立ち並ぶ近代都市」としての顔と、複雑な地形に家々がへばりつく「山城」としての顔がありますが、ガイドさんの解説が入ることで、その景色に奥行きが生まれます。
ネット検索だけでは辿り着けないようなリアルな話を日本語でじっくり聞けるのは、まさに専属ガイドプランの醍醐味です。
中国のサービスエリアでひと休み
道中、リフレッシュを兼ねて現地のサービスエリアで休憩を挟みました。 中国のサービスエリアに立ち寄る機会は個人旅行ではなかなかありませんが、ここでもガイドさんが一緒なので安心です。
売店には見たこともないようなローカルなお菓子やフルーツ、そして中国らしく温かい飲み物や軽食がずらりと並んでいて、歩いているだけでちょっとした異文化体験に。
長距離移動はどうしても体が固まってしまいますが、広いサービスエリアで軽くストレッチをし、外の空気を吸うことでリフレッシュ完了。ガイドさんと「これ、美味しいんですよ」なんて会話を楽しみながら、目的地である武隆への期待をさらに膨らませて、再び車を走らせました。

道中に立ち寄ったサービスエリアに入って驚いたのは、その「清潔感」と「近代的な設備」です。
正直なところ、行く前は「中国の地方のトイレや施設はどうだろう……」と少し不安もありましたが、実際に足を踏み入れてみると、その印象は180度覆されました。施設全体が非常に綺麗にメンテナンスされており、日本の高速道路にあるサービスエリアと比較しても、大差ないほど快適な空間だったのです。

サービスエリアを出発し、さらに車を走らせること約1時間。周囲の景色は次第に険しく、ダイナミックな岩山が目立つようになってきました。目的地である武隆の入り口が近づいてきたところで、ちょうどお昼時を迎えます。

これぞ中国!度肝を抜かれた「特大皿」の洗礼
レストランに入ると、案内されたのは中国らしい立派な大きな丸テーブル。 この広いテーブルを囲んで料理を待ちます。自分たちだけで広々としたテーブルを独占するのも贅沢ですが、何より驚いたのは、隣のテーブルに料理が運ばれてきた瞬間でした。

視界を覆うほどの巨大な器
店員さんが運んできたのは、一目見ただけで「デカい!」と声が出てしまいそうなほど、巨大な大皿。 一人で運ぶのは不可能だと言わんばかりに、店員さんが二人がかりで抱え、慎重に丸テーブルの真ん中へとセットしていました。
日本でいう「大盛り」の概念を遥かに超えるそのスケール感は、まさに圧巻。「さすがは中国、食の国だな……」と、その迫力に圧倒されてしまいました。

ついに世界遺産「天坑三橋」へ!入り口で迎えてくれたのは…
重慶市内を出発してから数時間、ようやく目的地である武隆の観光拠点に辿り着きました。 ここ「天坑三橋」は、その圧倒的なスケール感から映画のロケ地としても非常に有名です。ハリウッド映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』の舞台になったことでも知られており、入り口前では巨大な**「バンブルビー」の立像**が観光客を出迎えてくれます。
期待を胸にバンブルビーに接近!
映画ファンとしては見逃せないフォトスポット!ということで、さっそく近くに寄って記念撮影。しかし、間近でじっくり観察してみると、意外な発見がありました。
「あれ……? ちょっと作りが荒いかも(笑)」
日本が誇るお台場の実物大ガンダムなどの、精巧を極めたクオリティを見慣れている身からすると、どこか大らかというか、ディテールに関してはかなり「ざっくり」とした仕上がり。指先のパーツや関節の接続部分など、日本のガンダムのように細部まで徹底的に作り込む繊細さとはまた違う、中国らしいダイナミック(?)な造形に思わず苦笑いしてしまいました。

足元に広がる280メートルの虚空。スリル満点のガラス展望台
エレベーターに乗る手前、崖の縁にせり出すように設置されているのが、このエリアの名物でもあるガラス張りの展望台です。
一歩足を踏み出すと、そこにあるのは透明な強化ガラス一枚。 地上約280メートル(!)という、目もくらむような高さの谷底がダイレクトに視界に飛び込んできます。 勇気を試される「空中散歩」 頭では「絶対に割れない」と分かっていても、透けて見えるはるか下の地面を見ると、本能的に足がすくんでしまいます。慎重に、まるでおそるおそる氷の上を歩くような足取りになってしまいましたが、勇気を出して先端まで進んでみると、そこには言葉を失うほどのパノラマが広がっていました。
- 真下に広がる深い森と断崖絶壁
- 遥か遠くに見えるミニチュアのような遊歩道
- 吸い込まれそうなほどの高度感
日本ではなかなか味わえないスケール感
日本にも高い展望台はありますが、これほど「剥き出しの大自然」の上にそのまま放り出されたような感覚を味わえる場所はそうありません。風が吹き抜ける中、透明な地面の上に立っていると、まるで自分が空中に浮いているかのような不思議な錯覚に陥ります。
高所恐怖症の方にはかなりの挑戦になりますが、ここから見下ろす「天坑」の全景はまさに圧巻。スリルと絶景がセットになった、このツアー最初の忘れられない「震える体験」となりました。

ガラス張りの展望台のあとはエレベータに下におります。


地の底へと続く階段。ガラスの展望台を真下から見上げる未知の体験
スリル満点のガラス張り展望台から景色を堪能した後は、いよいよ自分の足でその深淵へと降りていきます。ここからは、先ほど遥か上空から見下ろしていた「地の底」を目指す、さらなる散策の始まりです。
視点が変わることで気づく、自然の圧倒的なスケール
一歩一歩、崖に沿って設置された階段を降っていくにつれ、周囲の岩壁が迫り出してくるような感覚に包まれます。 ふと見上げると、そこには先ほどまで私たちが立っていたガラス張りの展望台が、崖からせり出すように小さく見えました。
「あんなに高いところにいたのか……」
真下から見上げる展望台は、まるで断崖絶壁に張り付く人工物のようで、改めてその建設技術の凄さと、周囲を囲むカルスト地形の圧倒的なスケールを痛感させられます。上から見る絶景も素晴らしかったですが、下から見上げる切り立った岩壁の威圧感は、言葉にできないほどの迫力です。

かなりの観光客がいました。

絶景を背に「サムズアップ」!至る所で繰り広げられる撮影大会
崖の下まで降りてくると、そこは絶好のフォトスポット。周囲を見渡せば、あちこちで観光客たちが足を止め、熱心にスマホのシャッターを切っていました。
中国流の「最高!」を伝えるポーズ
特に印象的だったのが、老若男女を問わず、多くの人が親指をグッと立てる「サムズアップ」のポーズで記念撮影をしていたことです。
「ここ、最高だよ!」「武隆に来たぞ!」と言わんばかりの、誇らしげで満面の笑み。日本ではピースサインが定番ですが、中国の皆さんのこの力強いポーズを見ていると、こちらまで元気をもらえるような、明るいエネルギーが伝わってきます。





ツアー終了後は夜の重慶へ!お目当てのローカルフードを求めて
充実した武隆観光を終え、専用車でホテルのロビーまで送り届けてもらいました。長距離移動の疲れはありましたが、夜の重慶の活気を目にすると、じっとしてはいられません。「せっかくなら、観光客向けではない本場のローカルフードを食べてみたい!」と思い立ち、再び夜の街へと繰り出すことにしました。
ネットで見つけた、路地裏の「絶品餃子」を目指して
今回のお目当ては、事前にネットでリサーチして気になっていた餃子の専門店です。 重慶といえば火鍋が有名ですが、地元の人たちが日常的に通う「安くて旨い店」を探すのも旅の醍醐味。地図アプリを頼りに、大通りの喧騒から少し離れた、生活感の漂うエリアへと歩みを進めます。
活気あふれる店内で、地元の日常に混ざる
たどり着いたお店は、まさに「ローカル」という言葉がぴったりの雰囲気。飾り気のないテーブルと椅子が並び、店内は地元の常連客らしき人々で賑わっていました。
言葉が通じるか少し緊張しましたが、今はスマホの翻訳アプリやネットの写真を見せればなんとかなる時代。周囲のテーブルに運ばれてくる美味しそうな湯気に期待を高めながら、目当ての餃子を注文します。日本と同じスマホでオーダーできるシステムでしたので、写真を見て注文したいものがオーダーすることができ便利でした。

奇をてらわない、実直な「普通に美味しい」が身に染みる
運ばれてきた餃子を一口食べて出た感想は、**「あぁ、普通に美味しい……」**という、どこかホッとするような一言でした。
世界遺産の圧倒的なスケールに驚き、昼食では中国らしい豪快な大皿料理に度肝を抜かれた一日。五感をフル活用した旅の締めくくりに求めていたのは、こうした気取らない、日常に根付いた確かな味だったのかもしれません。
毎日でも食べられそうな、飽きのこない味
その餃子は、特別な高級食材を使っているわけでも、驚くようなスパイスが効いているわけでもありません。ですが、皮のモチモチとした食感と、噛むほどに広がる豚肉の甘み、そして野菜のシャキシャキ感。そのバランスが絶妙で、箸が止まらなくなります。
華やかな観光客向けの料理も良いですが、地元の人たちが仕事帰りにふらっと立ち寄って食べるような、この「普通に美味しい」レベルの高さこそが、重慶という街の層の厚さを物語っているようでした。

まるでデリバリー拠点!店内で食べるのが「少数派」という驚き
美味しい餃子に舌鼓を打つ一方で、店内の光景を見ていて非常に興味深かったのが、中国におけるデリバリー(外売)文化の圧倒的な普及ぶりです。
日本では「お店で食べる」のが主流で、デリバリーはその延長線上にあるイメージですが、この店では全く逆。**「店内で座って食べているのは自分たちくらい」**という状況で、客席よりも入り口付近の方が遥かに活気に溢れていました。
絶え間なく訪れる「外売」の波
私たちが食事をしている間も、お店の入り口には次から次へとデリバリー専用のヘルメットを被った配達員(外売小哥)たちがやってきます。
- スマホで番号を確認し、慣れた手つきでパッキングされた袋を手に取る。
- すぐにバイクに飛び乗り、夜の街へと消えていく。
- その数分後には、また別の配達員がやってくる。
その光景は、もはや飲食店というよりも「デリバリーの出荷拠点」といった方がしっくりくるほどのスピード感。ネットで注文し、自宅やオフィスで食べるのが、重慶の人々にとっての「当たり前の日常」であることを肌で感じました。
現代中国のエネルギーを肌で感じる
ひっきりなしに鳴り響く注文受付の通知音と、キビキビと動く店員さん、そして風のように現れては去っていく配達員たち。 静かに落ち着いて食事をする……という雰囲気ではありませんでしたが、その「止まらない流れ」の中にいると、今の中国が持つ凄まじいエネルギーを分け与えられたような気がします。
観光地で見せる「歴史的な顔」とはまた違う、デリバリーというIT技術が完全に溶け込んだ「合理的な顔」。ローカルな餃子屋さんの片隅で、図らずも今の中国のリアルな姿を観察できた、非常に面白いディナータイムとなりました。

夜の散歩のお供に。コスパ最強の「蜜雪冰城(MIXUE)」でタピオカを飲む
美味しい餃子でお腹を満たした後は、少し街を散策。夜風に吹かれていると、ふと甘いものが欲しくなりました。そこで向かったのが、真っ赤な看板と雪だるまのキャラクターが目印の「蜜雪冰城(MIXUE)」です。
中国全土で愛される、圧倒的な人気店
中国を歩いていると、本当にどこにでも目にするこのお店。「中国で最も店舗数が多い」と言われるのも納得の普及ぶりで、若者から家族連れまで、常に人だかりが絶えません。
何より驚くべきは、その圧倒的なコストパフォーマンスです。 他の有名チェーンと比べると蜜雪冰城はなんとその半分以下の価格帯。日本円に換算しても「えっ、こんなに安くていいの?」と二度見してしまうほどの安さですが、味もしっかり美味しいのが人気の秘密です。


重慶の光と影。夜の散歩で見つけた「二つの中国」
タピオカを片手に、夜の重慶を再び歩き始めました。 少し歩みを進めるごとに、この街が見せる表情が目まぐるしく変わることに驚かされます。そんな散策の途中、ふと足を止め、思わずシャッターを切った場所がありました。
時代に取り残された「古」と、未来を照らす「新」
視界の手前にあるのは、年季の入った、どこか寂しげな古い建物。人々の生活の息遣いが染み付いたその壁は、暗がりに沈み、時代の移り変わりを静かに耐え忍んでいるように見えました。
しかし、そのすぐ奥に目を向けると、景色は一変します。 そこには、天を突くようにそびえ立つ最新鋭のビル群が。圧倒的な光量を放つライトアップが夜空を白く染め上げ、眩いばかりの輝きを放っています。その照明の強さは、手前の古い建物の影をより一層深く際立たせているようでした。

まるでサイバーパンクの世界。解放碑の商店街で異空間に迷い込む
夜の散歩の終着点に選んだのは、重慶のへそとも言える繁華街**「解放碑(かいほうひ)」**。 一帯に広がる商店街に足を踏み入れた瞬間、そこには想像を超えた光の世界が広がっていました。
圧倒的な光に包まれる「不夜城」
見上げるほどの高層ビル群が、壁一面を巨大なスクリーンに変えて色彩豊かな映像を映し出し、通りを埋め尽くす店舗の看板が色とりどりのネオンで競い合うように輝いています。
その電飾の数と光の強さは、夜だということを忘れさせるほど。 眩いばかりの光が地面のタイルに反射し、行き交う人々のシルエットを鮮やかに浮き上がらせる光景は、まるでSF映画や近未来のサイバーパンクの世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ります。

エスカレータからの写真も映えています。

重慶2日目:川の対岸にそびえる「銀行」の牙城に驚く
武隆の興奮も冷めやらぬ翌日、今日は重慶の市内をゆっくりと散策することにしました。 長江(ちょうこう)と嘉陵江(かりょうこう)の二つの大きな川が合流するこの街では、川沿いの景色がその都市のエネルギーを象徴しています。
視界を埋め尽くす「銀行」の文字
川べりに立って対岸を眺めてみると、そこには天を突くような超高層ビルが文字通り林立していました。しかし、よく見てみると面白いことに気づきます。
ビルの最上部や壁面に掲げられた巨大な看板。そのほとんどに**「〇〇銀行」**という文字が並んでいるのです。
「工商銀行」「建設銀行」「農業銀行」……。 日本でもお馴染みの名前から、聞いたこともないような地方銀行まで、右を見ても左を見ても銀行だらけ。これほどまでに密集していると、**「重慶にはそんなにたくさんの銀行が必要なの?」**と、思わず純粋な疑問が湧いてくるほどです。

重慶の朝はここから。名物「重慶小麺」でエネルギーチャージ!
旅の朝は早く、まだ街が完全に目覚める前から行動開始です。せっかく重慶にいるのなら、朝食は迷わず地元の人々に混ざって、あの名物を食べに行こうと決めていました。
地元の人々に愛される「重慶小麺」の専門店
向かったのは、朝早くから活気あふれる**重慶小麺(チョンチンシャオミェン)**の専門店。 「重慶小麺」とは、コシのある麺にピリ辛の麻辣(マーラー)スープを合わせた、重慶市民にとってのソウルフードです。店内には、仕事や学校へ行く前にさっと麺を啜る地元の人たちの姿があり、朝からこの街の力強い食文化を肌で感じることができます。


見た目に反する驚きの味。食わず嫌いを後悔した「重慶小麺」の真実
運ばれてきた器を見て、正直なところ一瞬たじろぎました。 スープは真っ赤に染まり、いかにも「激辛」を象徴するようなそのビジュアル。重慶といえば火鍋に代表される激辛文化の本場ですから、「朝からこれを完食できるだろうか……」と不安がよぎります。
「激辛」のイメージを覆す、まろやかな旨味
ところが、意を決して一口啜ってみると、良い意味で期待を大きく裏切られました。 「……あれ、全く辛くない!」
見た目のインパクトからは想像もつかないほど、味のトーンは穏やか。辛さという刺激よりも、出汁の旨味やナッツのような香ばしさ、そして豊かなコクが口の中に広がります。もちろんスパイスの香りはしっかりしているのですが、舌を刺すような痛みはなく、むしろ食欲をどんどん掻き立てるような深みのある味わいでした。

昼食後訪れたのが、三峡博物館です。



貸切状態のランチタイム?中国のレストランで出会った不思議な魚料理
お腹も空いてきたところで、お昼ごはんのお店を探します。今回入ってみたのは、魚料理がメインと思われるレストラン。しかし、一歩足を踏み入れた瞬間に、ちょっと面白い光景が待っていました。
突然の「お仕事モード」発動!
お店に入ると、そこには誰一人としてお客さんの姿がありません。 代わりに目に飛び込んできたのは、客席に座り込んでリラックスし、楽しそうにお喋りに花を咲かせている店員さんたちの姿でした。「お喋りタイム」の真っ最中だったようです(笑)。
ところが、私たちが店に入ったことに気づいた瞬間、全員が**「ハッ!」とした表情で一斉に立ち上がり、急いで準備に取り掛かり始めました。** そのあまりの見事な切り替えに、思わず苦笑い。こうした自由な雰囲気も、今の中国のローカル店ならではの面白さです。
謎の「魚しゃぶしゃぶ」を堪能
運ばれてきたのは、薄くスライスされたお魚。 これを熱々のスープにくぐらせていただく、いわば**「魚のしゃぶしゃぶ」**スタイルです。正直なところ、何の魚なのかはよく分かりませんでしたが(笑)、味の方は「まあまあ」といったところ。驚くほど絶品というわけではありませんが、地元の日常的な味を楽しめた気がします。

「パンダ詣」へ!重慶動物園ののんびりした午後
賑やかな昼食を終えた後は、各自別行動をすることにしました。 私のお目当ては、中国に来たからには絶対に外せない、国民的アイドル・ジャイアントパンダです。
重慶動物園は、実は隠れた「パンダの聖地」。広大な敷地の中に複数のパンダ館があり、かなりの数のパンダが飼育されていることで有名です。都市部からタクシーで30分ほどのところにありました。
癒やしのパンダタイム
園内に一歩足を踏み入れると、午前中の都会の喧騒が嘘のように、のんびりとした時間が流れていました。 パンダたちはというと、ちょうどお昼寝タイムだったり、夢中で竹をかじっていたりと、実に自由奔放。笹をバリバリと食べる音まで聞こえてきそうな距離感で、その愛くるしい仕草を眺めているだけで、これまでの旅の疲れがスッと消えていくようでした。


可愛い。見れたパンダは5頭ぐらいでした。

初めてのパンダ。無心に笹を食む姿に、時が止まる。
重慶動物園のパンダ舎に到着すると、そこには私がずっと心待ちにしていた光景がありました。
実は私、これまで日本でもパンダを実際に見たことがなかったんです。上野やアドベンチャーワールドのニュースを耳にするたび、いつか会いたいと思っていましたが、まさか人生初パンダが本場・中国の重慶になるとは!その喜びも相まって、対面した瞬間の感動はひとしおでした。
10分間の至福。笹を食べる音に癒されて
目の前のパンダは、周りの喧騒なんてどこ吹く風。 どっしりと座り込み、両手で器用に笹を掴んでは、バリバリ、ムシャムシャと一心不乱に食べ続けています。
その無防備で愛くるしい姿に、気づけば10分ほどその場を動けず、じーっと見入ってしまいました。 ただ笹を食べているだけなのに、どうしてこれほどまでに心が洗われるのでしょうか。咀嚼する一定のリズム、ふかふかそうな毛並み、そして時折見せる満足げな表情……。

最終夜のリベンジ。「ガラガラの百貨店」で最高の一杯を求めて
夜、再び集合した私たちは、重慶の夜を締めくくる最後の夕食へと向かいました。 訪れたのは、立派な外観の百貨店。レストラン街なら間違いなかろうと足を踏み入れたのですが、そこで目にしたのは耳を疑うほどの静けさでした。
驚愕の光景:誰もいないレストラン街
広々としたフロアに並ぶ数々の飲食店。しかし、どのお店を覗いてもお客さんの姿がほとんどありません。「夜の書き入れ時なのに、こんなにガラガラで大丈夫なの?」と、こちらが心配になってしまうほどの静まり返り方。昨日の賑やかな商店街との落差、そして中国経済の現状を肌で感じるような、少し異様な光景に驚愕してしまいました。
「火鍋」の真実を確かめたい
そんな中、私たちが選んだのは、あえて少し高級感の漂う火鍋店でした。 実は初日に食べた火鍋が、正直なところあまり美味しいとは思えず……。「もしかして、お店選びを間違えただけでは?」「ちゃんとしたお店で食べれば、本当の美味しさがわかるはず!」という、リベンジの気持ちがふつふつと湧いてきたのです。

豪華な個室と静まり返る店内。火鍋の湯気の向こうに見えた「中国の今」
「今夜こそは、本当の火鍋の味を知りたい」 そんな決意で私たちが足を踏み入れたのは、入り口からして豪華な佇まいの火鍋店でした。
案内されたのは、プライベート感あふれる立派な個室。昨晩のローカルな賑わいとは一線を画す、落ち着いた贅沢な空間です。しかし、そこに至るまでのフロアを見渡しても、やはり他にお客さんの気配がほとんどありません。
目の当たりにした「驚愕のデフレ」と不景気の影
これほど立派な店構えで、サービスも行き届いているのに、店内はガランとしている。この違和感こそが、今の中国が抱える深刻な不景気の表れなのかもしれません。
今、中国では凄まじいデフレが進行していると言われています。一般の国民は財布の紐を固く結び、外食をするにしても、私たちが初日に体験したような格安のローカル店やデリバリーに頼らざるを得ない。少し単価の高いレストランからは、目に見えて客足が遠のいている——。 華やかな個室に座りながら、私は**「中国経済のヤバさ」**を、これ以上ないほどリアルに、そして生々しく目の当たりにした気がしました。


タレの作り方も教わりいざ実食です。




リベンジ成功!豪華個室で味わう、驚愕コスパの火鍋ディナー
運ばれてきた厳選されたお肉の数々を、真っ赤なスープにくぐらせていただく。 初日のリベンジを誓って挑んだ今回の火鍋ですが、結果から言えば、心もお腹も十分に満たされる大満足の夕食となりました。
日本の鍋とは違う「本場の納得感」
正直な感想を言えば、出汁の文化が根付いた日本の繊細なお鍋と比べてしまうと、「普通に美味しい」という落ち着いた評価に落ち着くのかもしれません。しかし、多種多様なお肉を本場の麻辣スープで豪快に味わう体験は、重慶という街の締めくくりにふさわしい納得感がありました。
何より、初日の「これじゃない感」を払拭し、「重慶で火鍋を食べた!」という達成感をしっかり得られたことが大きな収穫です。
豪華な個室、極上のサービス、そして驚きの「安さ」
そして、お会計の時に再び衝撃を受けました。 あれほど豪華な入り口を構え、ゆったりとした個室で至れり尽くせりのサービスを受けながら、贅沢にお肉をいただいたにもかかわらず、一人当たりの予算はなんと3,000〜4,000円程度。
このクオリティと空間を日本で楽しもうと思えば、倍以上の金額を提示されてもおかしくありません。


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